AIツールって難しそう。簡単って聞いたけどMOOARのGNTってどう使うの?
そんな悩みを解決しましょう!
以前に紹介したNFTマーケットプレイス『MOOAR(ムーア)』の機能の1つに、AIを搭載した画像生成ツール。
「STEPN」の運営会社であるFind Satoshi Labが、2022年11月にNFTマーケットプレイスを立ち上げて以来、ユーザーに人気のツールとなっています。
今回は初心者向けに『GNT(Generative NFT Tool)』の特徴や基本的な使い方について、解説します。
・GNTはAIアート初心者でも簡単につかえる画像生成ツール
・無料 or 有料で使用できる範囲が異なる
・GNTの基本的な使い方
・知ってると便利なプロンプト
\MOOARを知りたい方はこちら/
GNTとは?
公式HP GNPページ | https://mooar.com/create/gnt |
公式HP(MOOAR) | https://mooar.com/ |
公式X(旧Twitter) | https://twitter.com/mooarofficial |
公式Discord | https://discord.gg/mooar |
GNTとは「Generative NFT Tool」の略称であり、NFTマーケットプレイスMOOARの機能の1つです。
AIによる画像生成とNFT販売ができるツールで、初心者でも扱いやすくなっています。
現在はモバイルは非対応のため、パソコンからアクセスする必要があります。
MOOARは、2022年11月に「STEPN」の運営会社であるFind Satoshi Labが設立した、NFTを取引するための会員制オンラインプラットフォームです。
GNTを使用するにあたっても、会員登録は必要となります。
会員登録は無料とVIP(有料)があって、使用できる範囲が異なりますが、まずは無料で登録してみましょう。
GNTの特徴
GNTには、以下のような特徴があります。
・会員制プラットフォームMOOARの機能
・画像だけでなく、NFTも生成できる
・NFTを販売するツールでもある
・SOLANA&PolygonチェーンのGMTに対応
会員制プラットフォームMOOARの機能
GNTツールがあるMOOARは、他の一般的なNFTマーケットプレイスと異なり、会員制となっています。
会員には無料の一般会員とサブスクリプション制のVIPがあり、VIPは月額29.9USDC、年間299USDCですが、サービス手数料0%やGNTツールの使用回数が多いなどの特典を受けることができます。
画像だけでなく、NFTも生成できる
AI画像生成ツール「GNT」を使用することで、誰でもAIアートを作成することができます。
生成したAIアートは画像として保存できるほか、NFT化することも可能です。
NFTを販売するツールでもある
生成したNFTは、MOOARで販売することができます。
自身のウォレットから選択し、販売形式や価格設定をするだけなので簡単です。
販売手数料は一般会員2.5%、VIP会員0%の手数料となります。
また別途、NFTクリエイターに還元されるロイヤリティが、0.5%~10%で設定可能です。
ここまでで、一般会員とVIP会員を比較すると以下のような違いがあります。
一般会員 | VIP会員 | |
会費 | 無料 | 月額29.9USDC/年間299USDC |
日々の配布クレジット | 20 | 100 |
NFT Mint(生成) | 〇 | 〇 |
販売手数料 | 2.5% | 0% |
SOLANA&Polygonチェーンに対応
MOOAR自体は複数のブロックチェーンに対応していますが、GNTはSOLANAチェーンまたはPolygonチェーンとなっています。
また、特定の枚数までは、無料で画像生成することができますが、追加で画像生成を行いたい場合は「GMT」が必要です。
GNTでのAIアート生成方法
基本的なGNTの使い方は、AIアート生成の方法によって異なります。
生成方法は、テキストでイメージを作る「Text To Imege」または自撮り画像から情報を読み取る「My Profile Engine」の2パターンです。
いずれの方法もクレジットと呼ばれるポイントを消費しますが、消費量は生成方法によって異なります。
クレジットは、一日当たり一般会員は20クレジット、VIP会員は100クレジットが無料で与えられ、当日中のみ使用できます。
GNTのページへは、MOOARサイトTOP上部の Create >Generative NFT Tool を選びます。
では、それぞれの使い方を解説します。
Text To Imege
AIアート作成と言えば、プロンプトというテキストを使用することが多いです。
AIアートにおけるプロンプトとは、AIに対する命令文のことを指し、イメージするデザインを入力することでアート生成を行うことができます。
★消費クレジット=画像1枚当たり1クレジット
1.Styleを選択する
まずは、ベースとなるデザインを選択します。
FreeStyleのほか、有名NFTアートのデザイン 9種類から選択することができます。
また、どの程度の影響を出すか、割合を決めることが可能です。
・BACY-style:猿
・Clone X-style:3Dクローン人間
・Milady-style:かわいいストリート
・Azuki-style:横顔アニメ風
・MAYC-style:BAYCの派生
・Cryptopunks-style:ドット絵
・Doodles-style:カラフルでポップ
・FSLands-style:ポップなキャラ
・Hypesaints-style:キリストのようなキャラ
2.Select Identityを選択する
次に、男性・女性・その他・動物 の4つから1つ選択します。
3.プロンプトを入力する
最後に「NFT Prompt」と「Negative Prompt」を入力します。
「NFT Prompt」はイメージしている内容、「Negative Prompt」はこうなってほしくないという内容を入力していきます。
入力する際は英語で、複数入力する場合はカンマ(,)で区切りましょう。
今回は試作として、Hypesaints-Style(21%)、Female、「NFT Prompt」に以下を入力、「Negative Prompt」は空欄にしてみました。
【NFT Prompt】
Hype Girl,kawaii, idol, WLOP, concept art,bob hair,masterpiece,colorful background
基本はここまでで設定完了です!ちなみに、【Profile Engine】という項目がありますが、Textの場合は使わないのでデフォルトでOKです。
4.Generateをクリックして画像を生成する
全項目の選択・入力をしたら、最後に「Generate」をクリックします。
先ほどの設定で出来上がったAIアートがこちらです。
なお、プロンプトがよく分からないという場合は「Show Me Examples」を頼ってみましょう!
これまでの作品のプロンプトを参考にみることができ、「Recover Prompt」をクリックすると同じプロンプトが自動入力されます。
5.生成した画像を保存orNFT化する
生成された画像は、画像データとして保存、またはNFT化して自身のウォレットに保管することができます。
画像データとして保存する場合は、保存したい画像にカーソルをあわせると、Downloadボタンがありますので、そちらから行います。
NFT化する場合は、手数料(ガス代)がかかりますので、Sol または MATIC を用意しておきましょう。
NFT化したい画像を選択後、右下にある「Create NFT」をクリックします。
次に下記を選択します。
MOOARにはFairMintというユーザーがコレクションを販売できる仕組みがあります。
自身のウォレットにNFTとして保管する場合は「Mint NFTs」、コレクションとしてミント&FairMintで販売したい場合は「Generate Collection」を選択します。
なお、Promoted FairMintは、FairMintでのリリース・宣伝も兼ねており、最低Mint枚数が300枚です。
Instant FairMintは、最低枚数100枚からCollectionを作成することができます。
Mint方法を決めたら、Mintしていきましょう。
今回は1枚だけ「Mint NFTs」でMintします。
①SOLANAチェーン、PolygonチェーンからMintするチェーンを選択します。
②NFTの名前を決めましょう。
③Numberは、複数作成する際に設定すると、残りの項目が順番に続きます。
以上を設定の上、「Mint Items」をクリックしてガス代を支払えば完了です。
ちなみに、MOOARの透かしを消したい場合はVIP会員になる必要があります。
My Profile Engine
My Profile Engineは、自撮り画像を基にAIアートを生成することができます。
★消費クレジット=画像1枚当たり200クレジット
クレジットは毎日配布+追加購入できますが、1クレジット=1GMTなので、こちらはあまり使わないかもです。。。
1.自撮り画像をアップロードする
顏が分かり、1人だけ写っている画像を10~20枚をアップロードしましょう。
より良い結果を得るために、画像は自動で正方形にトリミングされますので、写っている顔のポジションに注意しましょう。
さまざまな画像にさまざまなコンテキストと照明が含まれています。
より多くの画像を使用すると、より良い結果が得られます。
2.IdentityとNFTの名前を設定
Identityは男女どちらか、名前は任意で設定することができます。
3.Start Trainingをクリックして画像を生成する
全項目の選択・入力をしたら、最後に「Start Training」をクリックすれば完了です。
基本的な使い方は以上です!GNTを使われている方の多くがTextで生成していますので、後ほど少しプロンプトについても触れておこうと思います!
NFTを売る方法
GNTで生成したNFTは、MOOARで販売可能です。
「Generate Collection」で生成したNFTはもちろん、1枚ずつMintしたものもOKです。
販売したい場合は、自身のプロフィールからNFTを選択します。
次にSellを選択しましょう。
あとは設定を決めていきます。
・販売形式 Fixed price:固定価格/Timed auction:オークションから選択
・最低入札額 GMTで開始入札価格を設定する
・予約価格 最低価格を設定する
手数料が記載されていますので、確認したら「Post listing」をクリックすれば完了です。
AI生成で使えるPrompt一覧
AIアート生成に便利なPromptをカテゴリー別に一覧にしました。
基本的には、登場するキャラの人数・ポーズ・状況→キャラの特徴→性別・髪型・髪の色・服・服の色・飾り・表情などの詳細→背景を羅列していきます。
Promptは呪文なんて言われたりしますが、組み合わせでもデザイン変わったりするので、色々試してみてください。
- standing (立っている)
- leaning forward (前のめり)
- arched back (背筋を伸ばす)
- jumping (跳ねる)
- lie on ~ (~の上で横になる)
- peace fingers (ピース)
- thumbs up (親指を立てる)
- arm up (片腕を上げる)
- arms up (両腕を上げる)
- salute (敬礼)
- crossed arms (腕を組む)
- paw pose (猫のポーズ)
- put index finger on mouth (シーのポーズ)
- Frontal (正面)
- Profile (横顔)
- Overhead (上から)
- Low-angle (低めの角度から)
- High-angle (高めの角度から)
- Close-up (クローズアップ)
- Wide-angle (広角)
- Over-the-shoulder (肩越し)
- Symmetrical (対称)
- Asymmetrical (非対称)
- Slim Body (スリム)
- Plump Body (ぽっちゃり)
- Muscular Body (筋肉質)
- Athletic Body (アスリート体型)
- Curvy Body (曲線的)
- Petite Body (小柄)
- Tall Body (背が高い)
- Short Body (背が低い)
- Stocky Body (がっしり)
- Chubby Body (ふくよか)
- Straight Hair (ストレート)
- Wavy Hair (ウェービー)
- Frizzy Hair (くせ毛)
- Long Hair (長い)
- Short Hair (短い)
- Medium-length Hair (中間の長さ)
- Blonde Hair (金髪)
- Brunette Hair (黒髪)
- Buzz-cut Hair (短髪)
- Dreadlocks Hair (ドレッドロックス)
- Ponytail Hair (ポニーテール)
<Eyes 目>
- Almond-shaped Eyes (アーモンド形)
- Round Eyes (丸い)
- Narrow Eyes (細い)
- Wide-set Eyes(離れ目)
- Close-set Eyes (寄り目)
- Deep-set Eyes (奥二重)
- Hooded Eyes (一重)
- Blue Eyes (青い)
- Brown Eyes (茶色)
- Green Eyes (緑)
- Twinkling Eyes (キラキラしている)
- Bloodshot Eyes (充血している)
- Droopy Eyes (たるんでいる)
- Monolid Eyes (一重瞼)
- Double eyelids Eyes (二重瞼)
- Glassy Eyes (ガラスのように透明)
<Eyebrows 眉>
- Thick Eyebrows (太い)
- Thin Eyebrows (細い)
- Arched Eyebrows (アーチ型)
- Straight Eyebrows (ストレート)
- Bushy Eyebrows (ふさふさ)
- Sparse Eyebrows (まばら)
- Tattooed Eyebrows (タトゥー入り)
- Natural Eyebrows (ナチュラル)
- Feathered Eyebrows (フェザー状)
- Pencil-thin Eyebrows (ペンシルのように細い)
<Nose 鼻>
- Aquiline Nose (鷲鼻)
- Button Nose (ボタン鼻)
- Roman Nose (ローマン鼻)
- Snub Nose (短い鼻)
- Wide Nose (広い)
- Narrow Nose (細い)
- Flat Nose (平ら)
- Pointed Nose (尖った)
- Upturned Nose (上向き)
- Downturned Nose (下向き)
<Mouth 口>
- Full Mouth (ふっくら)
- Thin Mouth (細い)
- Wide Mouth (広い)
- Small Mouth (小さい)
- Pouty Mouth (ぷっくり)
- Upturned Mouth (上向き)
- Downturned Mouth (下向き)
- Glossy Mouth (光沢のある)
- Rosy Mouth (ローズ色の)
- Grin Mouth (にっこり笑う)
- Smirk Mouth (にっこりと笑う)
- Casual Clothing (カジュアル)
- Formal Clothing (フォーマル)
- Trendy Clothing (トレンディ)
- Vintage Clothing (ヴィンテージ)
- Sporty Clothing (スポーティ)
- Elegant Clothing (エレガント)
- Tailored Clothing (テーラード)
- Loose Clothing (ゆるい)
- Tight Clothing (タイト)
- Draped Clothing (ドレープされた)
- Layered Clothing (レイヤード)
- Striped Clothing (ストライプの)
- Polka-dotted Clothing (水玉の)
- Floral Clothing (花柄の)
- Checkered Clothing (チェックの)
- Fringed Clothing (フリンジの)
- Sequined Clothing (スパンコールの)
- Embroidered Clothing (刺繍入り)
- Pleated Clothing (プリーツの)
- Alley (路地)
- Boulevard (大通り)
- Crosswalk (横断歩道)
- Marketplace (市場)
- Sidewalk (歩道)
- Tunnel (トンネル)
- Mountain (山)
- River (川)
- Forest (森)
- Beach (ビーチ)
- Desert (砂漠)
- Waterfall (滝)
- Meadow (草原)
- Canyon (キャニオン)
- Island (島)
- Volcano (火山)
- ファンタジー (Fantasy)
- Castle (城)
- Enchanted garden (魔法の庭)
- Crystal cave (クリスタルの洞窟)
- Underwater city (水中の都市)
- Sky kingdom (空の王国)
- Living room (リビングルーム)
- Kitchen (キッチン)
- Bedroom (寝室)
- Library (図書館)
- Office (オフィス)
- Garage (ガレージ)
- Attic (屋根裏部屋)
- Basement (地下室)
- Balcony (バルコニー)
- Hallway (廊下)
- Pantry (食品庫)
- Loft (ロフト)
- Conservatory (音楽室)
- Solarium (サンルーム)
- Vault (金庫室)
- Gallery (ギャラリー)
- Sauna (サウナ)
- Sunny (晴れ)
- Cloudy (曇り)
- Rainy (雨)
- Snowy (雪)
- Stormy (嵐)
- Foggy (霧)
- Windy (風)
- Thunderstorm (雷雨)
- masterpiece (傑作)
- best quality(最高品質)
- ultra detailed (超詳細)
- extremely detailed (非常に詳細)
- beautiful detailed glow (美しい詳細な輝き)
- ultra high res (超高解像度)
- very high res (非常に高い解像度)
- realistic (リアルな)
- photorealistic (フォトリアルな)
- beautiful (美しい)
- distinct (独特の)
- best aesthetic (最高の美学)
- 4k (4K)
- 8k (8K)
- extra legs(余分な足)
- blurry(ぼやけた)
- low quality(低品質を回避)
- bad hands(よくない手)
- bad finger(よくない指)
- bad anatomy(よくない人体の構造)
- bad face(よくない顔)
- extra arms(余分な腕)
- low res(低い解像度)
【Negative Prompt】は基本をすべて入れておけばOKです。
試作第2弾で、よりリアルになるように少し文言を足して【Negative Prompt】も入力してみました。
【NFT Prompt】
Hype Girl,kawaii, idol, WLOP, concept art,bob hair,masterpiece,colorful background,masterpiece,best quality,ultra detailed,extremely detailed,beautiful detailed glow,ultra high res,very high res,realistic,photorealistic,beautiful,distinct,best aesthetic,4k,8k
【Negative Prompt】
extra legs,blurry,low quality,bad hands,bad finger,bad anatomy,bad face,extra arms,low res
さっきのもかわいいんですけど、よりリアルになりましたよね!いろいろ呪文をいれると変わるので試行錯誤が楽しいです♪
まとめ
今回はAI画像生成ツール『GNT』の特徴や基本的な使い方を初心者向けに解説しました。
GNTは、「STEPN」と同じ運営会社Find Satoshi Labが設立したNFTマーケットプレイス「MOOAR」の機能の1つです。
会員登録は必要ですが、無料でもツールを使用することができます。
また、誰もが簡単にAIアートが生成できるように、Sample機能などもあるため、AIアート生成の知識がなくとも画像生成をすることが可能です。
生成した画像はNFT化し、コレクションとして保管するもよし!MOOARで販売するもよし!となっています。
個人で楽しめるだけでなく、クリエイターの応援・収益化にもつながるGNTは、何度かアップグレードしていますので、今後も機能が増えるかもしれません。
Find Satoshi Lab関連のAIアート生成キャンペーンなどもありますので、情報をチェックしておくのもいいですね。
ガス代などは仮想通貨の知識が必要ですが、それ以外はWeb2.0の人でも、AIアートが初めてでも扱えるので、ぜひチャレンジしてみてください!